「ウェルビーイング起業」という選択

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アントレプレナーシップ
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目指していたのは、ウェルビーイングだった

自身の起業をしてから30年の活動をふり返って、これからの30年を描いている、そんな2022年の冬です。

これからの時代に、自分はどんなことの、役に立てるのか?

そんなことを考え、これまでに関わった企業や団体、事業のことを思いだしながら、「自分は一体、何をしてきたのか、何を目指してきたのか」を探っています。

音楽/LOHAS/ヒーリングミュージック/自然映像/自己啓発コンテンツ配信/ダイバーシティ/ミュージカル/NPO/ソーシャルビジネス/ボランティア/国際交流・理解/EQ/心理学/脳科学/行動特性診断/森林浴/ストレスマネジメント/エシカル/フェアトレード/SDGs/地域創生/コミュニティー通貨/環境洗剤/人材育成/エンゲージメント/福利厚生/女性活躍/子育て支援/学び直し/教育/発達障害児支援/栽培/DIY/家事・育児/健康…

「何だか、いろいろなことをやっている人」と表現されることがよくありますが、自分の中では、たった一つの目的に向かっている、そんな感覚でした。

そんな中、コモンビートでもお世話になってる幸福学の前野教授ご夫妻が執筆された本を、改めて読み直しました。
(この本にも、コモンビートについて触れていただいています。)

 

そうか、僕が目指していたのは、これだったんだ!!😆

 

洗い出した事業のキーワードを見ると、全てがウェルビーイングに繫がるための取り組みという説明ができます。

時代の移り変わりとともに登場する「いい変えた流行の単語」に少しウンザリすることもあります。それでもその時代の表現でありマーケティング・ワードでもあるので、もちろん前向きに使うようにはしていました。

そんな言葉の中で、ウェルビーイングの意味もそれなりには理解していましたし、コモンビートのビジョンもウェルビーイングで再策定したので、知らないということはなかったはずです。

コモビジョン
コモンビートは「地球とひとりひとりのウェルビーイング(Well-being)」のために「多様な価値観を認め合う社会」の実現をダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進することで目指しています。

不思議なことに、ウェルビーイングを自分の活動に当てはめて整理をしたことがなかったので、自分の取り組みとして捉えていなかったのでしょう。
(自身がコモンビートの創業者なのに…不思議な感覚ですが、たぶん、法人と個人を全く別の人格で捉えているということなのだと思います。)

自身がやってきたことをシンプルにいえば、

より良い社会、より良い未来をつくるための活動

ということに尽きます。
これを、ビジネスという手法を使って実現したいと活動してきました。

うまくいったり、いかなかったり…はありますが、その時の縁をできるだけ活かし、全力でやってきた…ということにすぎません。

目指していたのはウエルビーイングだったんだ…座り心地にようやくしっくりきた、そんな感覚です。

起業とアントレプレナーシップ

ウェルビーイングな社会を目指すためには、様々なアプローチが必要です。

社会と一言でいっても広すぎるので、それぞれの人が、それぞれにやれることを、ひとつひとつをやっていく、そういう意識と取り組みで近づいていくわけです。

10年前、連続起業家の私の中でひとつ大きな変化がありました。

社会を変えるために、私が100の事業をつくって取り組んでも、思い描くように社会は良くならない。
だったら、
100人の起業家を支援して一緒に取り組んだほうが、社会はもっと早く良くなる。

そこから私の起業家支援が始まりました。

何をするかは大切だけれど
誰がするかはもっと大切

ビジネスの領域において、イノベーションなどが語られますが、やはり人がつくるものです。
同じことをしても、誰がするかによって、結果は大きく変わります。

人材育成や教育分野の活動も20年が経ち、やっぱり「人」に戻ってきました。
特にこの10年は、地域の社会起業家、女性起業家の支援を、行政などの事業を通じて起業家の育成を行ってきました。

ただ、「起業家支援」という言葉にも、しっくりきていないところがあります。

独立して起業するとか、社会起業家やソーシャルビジネスだとか、スタートアップやテック系だとか、個人事業や創業とか、そういう「独立開業/起業をせよ」ということを言いたいわけではありません。

創業して法人を作るというのは、一つのカタチに過ぎません。
スタートアップもソーシャルビジネスも、ひとつの選択です。
それに、
会社の中でプロジェクトを担う人、地域のコミュニティのメンバー、学生サークルのリーダー・・・そのすべての人が社会を変えられる人なのです。
誰かが変えるのではなく、みんなで変えるのです。

誰もが、状況を自分ゴトとして捉え、自分でそれを解決していこうと一歩踏み出していく人の存在が必要だと思っています。
この予測不可能な社会を生きぬいていく私たち自身の、マインドやスキルが必要なのです。

だから起業やアントレプレナー、という言葉ではなく、アントレプレナーシップなのです。
日本語で起業家精神などと訳されますが、私は起業家マインドという言葉のほうが合うと思っています。

昨年も、自身の子どもを起業家教育のプログラムに参加し、様子を見ていましたが、「会社ごっこ」を見て愕然としました。
他のプログラムでも、大人が喜びそうな感想を上手に発言する子どもたちの姿、それを喜ぶ大人の姿を見て、これは何とかしないといけない…と心から思いました。

私のそんな課題意識が芽生え、起業についての支援はしていくものの、その手前となるアントレプレナーシップについて、更に研究を深く進めたいと考えるようになりました。

きっと、実際にたくさんの起業をして、たくさんの起業家を支援してきた私だから、何かできることがあるんじゃないだろうか。

私は自身を「経営コンサルタント」という表現もしませんし、本来は「支援」という言葉も使ってきませんでした。あくまでも起業家の相棒であり、同じ側から同じ未来を見ている同志であり仲間という感覚です。

だから起業相談は毎回人生相談になります。
だって、起業家はみんな、自分という職業に起業をしているのですから。

ウェルビーイング起業

社会を良くしたいと考える人たちにとって、今の経済市場に起業するのはとても厳しい環境です。

もちろん貨幣経済の論理で進める方が最適なビジネスもありますし、この金銭資本の社会ではその方が効率的なこともあります。

でも、社会を良くしたいと考える人にとって、貨幣価値も大切ですが、それ以上に大切なことがたくさんあります。

お金しかリターンを期待されていないような経済や市場で、起業したくない
IPOなんかする気もないけれど、そう言わないと資金調達ができない

そんな声も増えてきました。

私自身も億単位の出資を受けていたこともあれば、CFOとして資本政策で起業家を守ろうと必死でした。
ただ私は、お金での支配という感覚には、どうしても馴染めません。

起業家自身も、社会やお金の犠牲になってはならないと思います。
もう、誰も取り残さない、犠牲にならない世の中を目指しているわけですから。

 

社会も、人も、起業家も、すべてがより良い状態をどう目指せるか?

これからはその視点が大切だと思います。

より良い社会と人との関係をつくる、自分への起業

私はこれを、ウェルビーイング起業と呼ぶことにしました。
そして、とりあえず私自身の肩書きを、ウェルビーイング起業家としました。
本来は、支援者や共創パートナーという立場なのですが、単語としてどちらも微妙なので、実践者として伝えていけたらと思っています。

いまの社会においてどんなことがより良い状態なのかを考え、ウエルビーイング起業で社会の担い手が1人でも増えるように、様々な環境をつくっていきたいと思います。